北欧デンマークのシンプルかつナチュラルな温かさとかわいさのあるインテリアからインスピレーションを受けたお家。堺市内の間口の狭い敷地内にありながら、玄関に入ると白のアイアンのストリップ階段の吹抜け越しに、2階の大きな広がりを感じさせる空間は、狭小住宅とは思えない壮観な印象です。白とグレーを基調とした明るいインテリアに、ナチュラルデザインの家具や照明たちによって、センスやこだわりがきちんと感じられるお家になりました。
まず、すごく縦に伸びた長方形という空間をどう使うか、というところに悩みました。打ち合わせを重ね、イメージを共有していくうちに北欧、デンマークの イメージがお好きということに気づきました。全体的にシンプルかつ北欧風にまとめつつ、周囲の家から視線を切りつつも、光と風を取り入れました。 家族の姿が見えなくても、声は聞こえる、感じることができるそんな抜け感をとても意識しました。
間口がわずか7m。長方形の狭小地でも、ここまで面白いことができるということを体言した家。 玄関を入ると室内窓を使ったシューズクローゼットに、ヘリンボーンの床張、そしてストリップ階段が目に飛び込む。 見上げると2階上部にあるロフトまで斜めに視線が通り、ビックリするくらいの視差効果での広さを感じさせます。
スキップフロアがとても多いのも特徴。写真ではダイニングキッチンからリビングに上がる際に2段だけ上がっていることが分かります。 これは壁で区切るのではなく、段差で緩く空間を仕切るという意図と共に、1F部分の天井を上げるためという意図もあります。 さらには寝室もスキップフロアでマットレスだけを敷くだけで寝るという要望を叶えています。 (実際にはマットレスを床に直で置くとカビが来る可能性があるので簀子などをひきます)
全体的にインテリアは北欧感のある色合いと質感でまとめています。正面にみえるテラスであるウッドデッキにある目隠しを 高めに設定することで近隣からの視線を切っています。
人工大理石天板のオリジナルのキッチン。コンロ部を壁付けし、シンクは中央のアイランドに持ってきています。 高性能食洗器もつけており、使い勝手良し。デザイン良し。 さりげなくつかっているオイルガードのタイルも素敵ですね。 床にはヘキサタイルをチョイスされました。
ロフトは床堀になっており、ちょっとした書き物をしたり、お勉強をしたりするスペース。 室内窓からはリビングを通して、1階の玄関まで見下ろすことができるので、室内窓から 誰が帰ってきたかすぐにわかります。
オリジナルの洗面。タオル掛けには真鍮を使い、造作ですべてつくりました。 キッチン後ろのアーチの入口からすぐにいくことができ、プライベートな空間だけどみるたびに 心がほっこりするようなこだわりのつまったお洒落な洗面に。